ワカメや昆布の海藻類を食べるとハゲが治る、髪の毛が生えると言うような事をよく聞きます。
しかし、本当なな海藻類を多く食べるとハゲが治るのでしょうか。
なぜ海藻類を食べるとハゲが治る、髪の毛が増えると言われているのでしょうか。
海藻類の成分をもとにハゲに効果的、髪の毛が生えると言われている原因を調べていきます。
海藻類を食べて髪の毛が増える?
ワカメや昆布等の海藻類で髪の毛が増えると言うのは、結論から言うと嘘です。
海藻類で髪の毛が増えるのであればハゲの人はみんな海藻類を食べてハゲを治すでしょう。世の中からハゲがいなくなってます。
しかし、海藻類を食べると髪の毛が増えると言われているのには、理由があるようです。
その理由を調べてみました。
海藻類の成分
海藻類がハゲに効果的と言われているのは海藻類の成分にあります。
海藻類の主な成分はタンパク質、ミネラル、ビタミンです。
髪の毛に良いとされているのはこの3つの成分が関係しているのだと考えられます。
まず、髪の毛は90%がタンパク質であるケラチンで構成されているという事です。海藻類にはそのタンパク質が多く含まれている為、髪の毛が生えると言われているのです。
また、体内に取り込まれたタンパク質は1度アミノ酸に分解され、ミネラルによってケラチンへと再結合されるのです。つまり、タンパク質だけでなく、ミネラルを同時に取り込む事によって髪の毛の成分であるケラチンへとなるのです。
さらに、ビタミンは細胞分裂のスピードを正常にする効果があり、血行を促進する作用もあります。
ハゲる原因には血行不良も大きな要因としてありますので、血行をよくする事はハゲには効果的だと言われています。
こういった事から海藻類は髪の毛を増やすと言われているのです。
ハゲる主な理由
海藻類の成分とその効果を見るとハゲに効果的であると思ってしまいますが、そもそもハゲる原因を考えると、海藻類を多く摂取しても髪の毛は増えないとわかります。
ハゲる主な要因はヘアサイクルの乱れです。
人の髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、ハゲる人はこのヘアサイクルが乱れてしまっているのです。
ヘアサイクルとは髪の毛が抜けては生える周期のことを言い、成長期、退行期、休止期があります。
成長期・・・新しい髪の毛が生え、活発に髪の毛が成長する時期で、髪の毛全体の90%がこの成長期にあたります。成長期は2年〜6年と言われています。
退行期・・・髪の毛を成長させる働きが弱くなり、成長が止まる時期で、髪の毛全体の1%がこの退行期にあたります。退行期は約2週間と言われています。
休止期・・・髪の毛の成長が完全に止まり、抜けるのを待っている時期です。新しく生える髪の毛に押し出されたり、日常生活で抜けていきます。髪の毛の10%がこの休止期にあたります。休止期は3ヶ月から4ヶ月と言われています。
通常はこう言ったヘアサイクルなのですが、ハゲている人は成長期が短くなってしまうのです。
生えた髪の毛が成長しないうちに抜け、それを繰り返して最終的には髪の毛が生えてこなくなるのです。これがハゲ(AGA)の大きな原因です。
海藻類を食べても髪の毛は増えない
海藻類の主な成分をみると髪の毛を生成するのに必要な成分が多く含まれていますので髪の毛に良い効果がある事は間違いなさそうです。
しかし、ハゲ(AGA)の原因はヘアサイクルの乱れである事が大きな要因になるので、海藻類を多く摂取しても髪の毛は増えません。
髪の毛を増やす、発毛するには発毛効果のある内服薬を服用するか効果的な育毛剤を使用するしかないでしょう。
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