薄毛治療薬を飲んでいる人にどのような薬を飲んでいるのか聞いてみたところ、「ハゲの進行を遅らせる薬」との返答でした。
その薬の名前を聞くとその人が服用していた薬は『フィナロイド』であることが分かりました。
フィナステリドを「ハゲの進行を遅らせる薬」という認識をもっている人もいるようです。
今回はそんなフィナステリドについて調べてみました。
フィナステリドとは
フィナステリドはハゲ(AGA)の治療薬として使用されている成分で有名な薬でいうとプロペシアやフィナロイドに配合されています。
元々は前立腺肥大の薬として開発されたのですが、AGA(男性型脱毛症)治療にも効果的である事がわかり、現在ではAGA治療薬としてひろく使用されています。
フィナステリドはAGAの大きな原因であるDHTという悪玉男性ホルモンの発生を抑制する効果があり、厚労省からもAGA治療に効果がると認定されております。
また多くの芸能人もこのフィナステリドによって薄毛を改善することに成功しているようです。
乱れたヘアサイクルを正常に戻すフィナステリド
AGAはヘアサイクルの乱れによって髪の毛が薄くなっていくと言われています。
ヘアサイクルとは髪の毛が生えては抜ける周期を言い、すべての髪の毛は成長期、退行期、休止期のいずれかに該当します。
通常の人は成長期が2年~6年、退行期が約2週間、休止期が3ヵ月~4ヵ月となっております。
成長期の髪の毛は活発に髪の毛が成長する時期で全体の約90%がこの成長期に該当します。
退行期は髪の毛の成長が鈍くなり、成長が止まる時期です。髪の毛全体の約1%がこの退行期に該当します。
休止期は髪の毛の成長が完全に止まり、抜けるの待っている状態です。新たに生えてくる髪の毛の押し出されて休止期の髪の毛は抜けていきます。
髪の毛全体の約10%がこの休止期に該当します。
AGAの人はこのヘアサイクルが乱れ、成長期が短くなってしまいます。
つまり、生えてきた髪の毛が細く短いうちに休止期を迎え、抜け落ちていきます。
その状況を繰り返すうちに全く髪の毛が生えてこなくなってしまいます。
フィナステリドはハゲの進行を遅らせる薬?
冒頭に記載しておりましたが、フィナステリドを「ハゲの進行を遅らせ薬」と認識している人がいるようです。
しかし、フィナステリドはDHTというヘアサイクルを乱す悪性男性ホルモンの発生を抑制し、ヘアサイクルを正常に戻す効果があります。
つまり細くて短いうちに抜けてしまっていた髪の毛が徐々に成長していくため、ハゲの進行を止めるというよりも髪の毛が増えると考えられます。
しかし、完全に生えてこなくなった髪の毛を生やす効果はありませんので、AGAがかなり進行し、完全に生えなくなった髪の毛が多い人に対しては現状維持にとどまってしまうかも知れません。
そういった事から「ハゲの進行を遅らせる薬」と認識してしまっている人がいるのではないでしょうか。
フィナステリドの効果や詳細については
【最新】『フィナロイド』の効果と効果が現れるまでの期間※体験した私のリアルな情報
の記事を参照してください。
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